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衛星観測による水同位体比を用いた天気予報改善

水同位体とは、存在量の多い水素原子Hと酸素原子16Oに対し、重い同位体原子(重水素Dと18O等)を持つ水分子のことを指します。降水過程等の水の相変化(蒸発や凝結)に感度を持つため、様々な地球水循環の解析に使われています。本研究では、衛星分光計(IASI)と呼ばれるセンサから観測された高密度・高精度の水同位体比データを用いて、気象予測精度の改善に取り組んでいます。ここでは、水の同位体の挙動が組み込まれた大気大循環モデルやアンサンブルカルマンフィルタといったデータ同化技術を使用しています。

​参考:Toride et al., 2021

IASIの水同位体(δD)と水蒸気(q)観測同化による気象変数の改善
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