取出欣也は、2019年9月よりワシントン大学気象学科にて学振特別研究員として在籍し、atmospheric river (大気の川) の発生メカニズム解明と季節内予測を研究しています。また、2019年4月から在籍している東京大学生産科学技術研究所では主に水同位体を用いた天気予測の改善に取り組んでいます。
水循環と気候との関連性に着目して、地球水循環のさらなる理解および水文気象災害リスクの低減に繋げたいと思っています。数値モデルを用いた現実の再現や仮想実験に加え、モデル開発、衛星データの利用、データ同化、データ解析に関する様々な手法を融合することが研究の特色です。
具体的には、
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大気の川のメカニズム解明と季節内予測
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衛星による水同位体比観測を用いた天気予測改善
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古日記データの同化による古天気復元
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大気の川の特性を利用した可能最大降水量の推定と解析
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土壌水分の空間不均一性を考慮した統計確率モデルの開発
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受動型と能動型の衛星データの同化による高解像度土壌水分モデリング
などに取り組んできました。
学歴
2019.3 Ph.D. in Civil and Environmental Engineering, University of California, Davis
2019.3 M.S. in Atmospheric Science, University of California, Davis
2015.9 修士, 社会基盤学専攻, 東京大学
2014.3 学士, 社会基盤学科, 東京大学
受賞とフェローシップ
2019 - 2024 学振特別研究員 (CPD)
2019 - 2022 学振特別研究員 (SPD) (CPDに切替)
2017 Johannes “Joe” DeVries Graduate Student Award, University of California, Davis